★のほほん田舎暮らし!★

自作のパンやケーキのメモと日々の何気ない小さなことを書いてます。

余計な物 持たない幸せ

1月の読売新聞に掲載されていた記事です。
忘れないために、ここに( ..)φメモメモ

幅2.3m、長さ4.2mと10平方mに満たない広さに台所や食卓、便器を詰め込み、ベッドは屋根裏のロフトに備え付けるーーーー。


そんな小さな家で暮らす人が増えているという。国土の狭い日本の話かと思いきや、広大な国土を有し、物質文明の最先端を走る米国の話。
ここ10年で目立ち始めた現象のようで、昨秋出版された「スモールハウス」(同文舘出版)という本を読み、その事情を知った。



2008年のリーマン・ショックの影響もあり、家計節約のためにこうした家を選ぶ人ももちろんいる。
ところが、経済的に余裕があるのに、物を必要以上に持たない簡素な暮らしを実践しようと、小さくて狭い家にあえて住む人も多いとか。
狭いことで手元に置ける物が制約され、本当に必要とする物を取捨選択しやすくなるからだという。



もっとも、日本では、「方丈記」を記した鴨長明がそうした「持たない暮らし」を800年以上前に実践している。
京都の山中に方丈(約3m平方)の広さの家を建て、「ほど狭しといへども、夜臥す床あり。昼居る座あり。一身を宿すに不足なし」と説いた。
いわば、スモールハウスの大先達。



実際、自宅にため込んだガラクタ類に翻弄されながら暮らしていると、長明の無欲の境地に憧れる。



経済のグローバル化が進む中、より広く、より大きく、より多くを求めることが幸福だとする価値観が、揺らいできているのかもしれない。
東日本大震災以降、日本で「方丈記」がよく読まれるようになったのにも、そうした幸福感の変容が影響しているのだろう。








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