70名足らずの小さなイベントがあった。
ひと月前の3月からファイル作りを始め参加者を募って、会場の予約・お弁当やら飲物・お菓子の手配等々準備を経ての当日。
その当日にはボランティアの方も多数参加だったが、実は当日よりもそれまでの準備を手伝って欲しかった・・・
まぁ、どこでもそんなものかもしれない(;´Д`A ```
12月のイベントが終わると、お役目御免( ´ー`)フゥー...
今回のイベントで提供したお弁当↓
小さなタルト型に、クリームチーズ・砂糖・卵・牛乳・薄力粉・珈琲を入れてオーブンへGO~🎶
後は、生クリームとココアパウダーでお化粧。
8人の食事会に持参。
アルコールの方がいい人😅多いよね💦
珈琲タイムに一口please❣
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三浦しおんさん????の書評集で紹介されていた。
『千年の仕事』というフレーズに惹かれてしまう。
題名からして壮大! 内容に興味津々。
普段の小説とは全く違う分野。
知らない世界をちょっと覗いてみた。
2007年第1刷発行
著者は高田久夫さん。昭和9年屋久島生まれの屋久島育ち。17歳から山で働く。
聞き書きは塩野米松さん。昭和22年山形県角館町生まれ。職人の聞き書きを精力的におこなう作家。
山を案内していると、「屋久島のスギが大きくなるのは栄養が豊富だからですよね」とよく言われます。けど、そうじゃない、反対なんです。
栄養が豊富であれば屋久島のスギは長くは生きてないです、質素だから長生きなんですよって言ったら、質素じゃ長生きしないでしょう、昔の人は早く死んだじゃないですかっていう話になりました。
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縄文杉は人間でいえば少し肥満体で、高さはなくて横に太っているから、大きくなるんです。
非常に排水のいいところで、水も適当にあって、栄養分が適度に足りているから長生きもしているんです。
谷間にある木は、縄文杉よりももっと大きいんですよ。そう言う場所は色んな木の葉っぱが流れてきて溜まって、腐葉土になり肥料になって、栄養がたっぷりだから、太さも太うなっている。高さも高くなっている。まわりの木は光がとれないのに、自分だけ高くなりすぎて、台風が吹いたら梢を折られて、そこから水が入ってだんだんと腐ってきて、しまいには根っこのほうは薄くなっていく。だから、長生きできない。人間と同じです。美味しいからといってたくさん食べれば肥るし、背も高くなる。高くなれば、他の人には風が当らんでも自分には当たる、物が飛んでくる、人が当らんでも当たる。そうやから、みんな、お互い力を合わせて一緒に育っていかなければだめなんですよと子供には言うんです。
いいところで育った木は肥るけど、年輪と年輪のあいだか広いから、水に弱いんですよ。だから腐っちゃうわけ。
内地には樹齢千年ちゅう木はなかなかないですよ。屋久島には千年、二千年ちゅう木がある。それは良い水はあっても、栄養が豊富じゃないからです。
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実際には、木は外側が大きくなっていくんです。身と皮のあいだが太くなり、秋口になった時には成長が止まって硬くなる、そうして一年一年、年輪ができて太くなっていく。そやから、芯が腐っても外側が生きていれば、木は死なない。
山での暮らし・山の仕事・伐採植林とか橋を掛けたり・トロッコを通したり・・・100年200年先を見ながらする仕事だと思っていたが、屋久島では1000年???
そこに壮大な魅力を感じた。
屋久島の山を守るため・千年先を見越して尽力している人。
そんな人が、今の世の中にはほとんどいない気がして・・・
そこらによくあるガイドブックより、ずっと屋久島のことが良く分かる気がする。
屋久島の地形・歴史・島津藩との関り・山守の歴史と暮らし・屋久島の生態系・屋久島への愛情・・・
専門用語・屋久島での独特の名詞等、理解しがたい言葉も多々あった。
それでも、想像しながら(間違った想像かも)読み勧めていけたのは、高田さんの純朴な語り口調があったからかもしれない・・・
『葭始生』(あしはじめてしょうず)