★のほほん田舎暮らし!★

自作のパンやケーキのメモと日々の何気ない小さなことを書いてます。

   久しぶりの読書


以前、作太郎さん(id:sakurasaku2005)に紹介していただいた『一瞬の風になれ』3巻を読み終えました。
と言っても、しばらく経ちますが…




図書館に借りに行って3巻もあるって知った時、『私に読めるかなぁ…?』って心配だったんです。
読書の時間は、夜寝る前だけ。
最高に寝つきのいい私は、毎日バタンキュー状態。
酷い時は1頁も読まないうちに、本がドテッ!!  顔の上に落ちて来る始末(>_<)

そんな私でも、睡魔に襲われない時は、1冊の3分の1ほどを一気に読んだりした事もありました。


何度か胸が熱くなり、こみ上げる涙で文字が読めなくなったり…
ストーリーにドップリ浸かって、登場人物をいつの間にか息子に置き換えて読んでいる自分がいました。






息子は中学の時陸上をやっていました。
小学6年の時、地域の小学校10何校か集まって開催される記録会で、100Mを走ってとてもいい記録が出ました。
その時、初めて『へぇ〜、やるじゃん!!』って感じだったのです。
家族も本人も周りの者も誰一人、息子にそういう素質があるのを知らなかったのです。
でも、その時はただ記録の測定だけで、順位のでる大会ではなかったので、息子の記録がどのくらいの物なのかも知らず、誰一人期待もしてませんでした。




中学になり、自分の希望で陸上部に入りました。
その時も、別の部に入りたいと言っていたので、『へぇ〜〜?意外!!』という感じ。



そうこうしているうちに、地域の新人戦や総体があったりして、何となく息子の記録がどんな物なのかが次第に分るようになりました。
色んな大会や遠征がありながら、3年の夏。県大会で栄えある第1位*1という成績を収める事ができました。
息子にはズット、「大会には絶対来るな!!」と言われていたので、近くの会場であった大会にはコッソリと2度だけ覗きに行きました。
たった2度、息子の走りを見ただけ。
でもその時の息子は、うちでノラリクラリしている息子とは全く別人のように輝いて見えました(^_^メ)
胸が高鳴ってくるのを、これはナンなんだろう???って、我ながら不思議に思いながら・・・隠れるようにして観てました。





県大会で1位という成績は、校内でも地域でもパッと広まり、そのことが息子はイヤでたまらなかったみたいです。
そして、3年の2学期。 ある高校の陸上部の先生が勧誘にみえました。
そのころ、岡山国体が近づいていたため、勧誘にみえた先生は強化選手の選抜のことも考慮されていたらしいです。

本人、両親、陸上部の先生、担任、校長先生、高校の先生。7人で話し合いをもちました。
でも、息子の気持ちは決まっていて、勧誘に来てくださった先生にお断りをしたのです。



そして、高校では陸上はせず、新しく部を作ってそちらで楽しく高校生活を過ごしました。




『一瞬の風になれ』この本を読んで、初めてわかったことも…
息子はこんな気持ちでいたのかなぁ〜〜なんて、息子と登場人物をダブらせて読んでいきました。
この3冊の本は、私にとって、あのころの息子の気持ちを知ることのできる、大切な本になりました。






本の中で、不本意の走りだった時、会心の走りだった時、その度にドキドキハラハラ。


大会に行くという日は、早朝から張り切って、息子の好物ばかりを詰めたお弁当をもたせて、「行ってらっしゃい!!」と送り出すのに、帰って来たお弁当はほとんど手付かず。
「どうして食べんかったん?」って聞くと
「走る前は食べれんから…」って息子
「じゃ、終わってから食べればいいのに…」
「う〜〜ん」
あれほどガツガツ食べてた息子が・・・




風の便りに聞いてたよ!!
近くの車屋さんから古タイヤを譲ってもらい、紐をつけたタイヤを腰につけて走っていたんだってね〜!!
その姿を想像して可笑しくもあり、頑張っている姿に誇らしかったり…

キャプテン(部長って言うのかなぁ?)になってから、下級生の面倒も見ながら『へぇ〜、頑張ってるんだ〜〜』って思ったことも何度も・・・






この本読んで『そっか〜、そうだったんだ〜』それで食欲なかったんだ〜
のほほ〜〜んとしててさぁ〜! 何も気づかなかった母だよぉ〜
熱心な応援にも行かず、帰宅した息子に『おかえり〜。疲れたんなら、はよお風呂はいり〜』
たったそれだけの言葉しか、掛けてやらなかったんだなぁ〜
そう言う親でした。
今ごろになって、反省!!
もう遅いけどね…




息子よ!! 素直に成長してくれてありがとね。。。。
たった一言だけ、この『ありがと!』に母の気持ち全てを込めて・・・



1年に1度しか使わないR(息子)の部屋に、県大会の時、プロカメラマンが撮ってくれた大きな写真が2枚。
それを見て応援に行った気分になってます♪




走る。
走る。
他のものは何もいらない。
この身体とこの走路があればいい・・・。
「1本、1本、全力だ」そして、俺らはいつものように円陣を組んだ。
総体に行くためだけでなく、タイムを出すためでなく、鷲谷と戦うためだけでなく、何より、俺たち4人でチームを組めた事のために走りたいのだった。
「この決勝走れて、どんなに嬉しいか、言葉じゃ言えねえよ」




最後に、この本を紹介してくれた作太郎さんに『感謝とありがとう』を・・・m(__)m






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