★のほほん田舎暮らし!★

自作のパンやケーキのメモと日々の何気ない小さなことを書いてます。

ウラン坑道の見学

人形峠環境技術センターでウラン坑道の見学をしてきました。
8月に初めて見学した『アトムサイエンス館』の記事はここ↓
http://d.hatena.ne.jp/o-uiri/searchdiary?word=%BF%CD%B7%C1%C6%BD


HPでは2週間前までに要予約となっていましたが、ダメモトで10日前に予約を入れてOKをもらいました。
参加者の名前・住所・生年月日を記入した申込書をFAXで提出。
運転免許所等の身分証明書が必要とのことで、忘れないよう持参してきました。


40年近く原子力の仕事に従事してきたと言う職員?のSさんがプレゼンと坑道の案内をしてくれました。
許可なしには入れない場所がたくさんあって、今回初めての経験で驚きました@@
ウラン坑道の見学が出来るのは、国内では唯一この人形峠環境技術センターだけだそうです。
もうずいぶん前に坑道は閉鎖になっていますが、一ヵ所だけ見学用に整備した坑道を見学できます。



昭和30年代から、一番多い時期には2000人の関係者・家族がいたらしいです。
一つの立派なコミュニティーです!
敷地内に寮や社宅・レストハウス等も、今のコンビニのような食料や日用雑貨のお店もあったらしいです。
もう40〜50年も前のこと。

↑パンフレットから

↑専用ゲート
7・8名??の警備員が常駐。ゲート前に停車(駐車場を聞くため)しただけで注意を受けます。
映画のシーンのように物々しい雰囲気。
車でゲートを通過の時には敬礼(−−〆)
日常とかけ離れた異様な雰囲気に感じました。


このゲートを入って、坑道の見学をする前に、1時間ほどレクチャーを受けます。
広〜〜い研修室で寒々と。。。
●ウランとはどのような物か…
●ウラン鉱石は国内のどこにあるのか…

日本のウラン鉱床はあちこちにあるが、岐阜県東濃と人形峠で全国のほとんどの埋蔵量を占めている。

●ウラン鉱石がこの人形峠の施設でどのように精製されていたのか…
核燃料サイクルの流れ…

↑パンフレットより
四角に囲まれた部分が、ここ人形峠で担当した部分。



専門的なことをたくさん聞きましたが、ほとんど覚えていなくって…(*_*)
プレゼン中は分かったような気がしていたのに、帰ってみると????



☆映像に元首相の中曽根さんの若かりし頃が写っていた事とか…
☆採掘していたころの日常とか…
☆TVでよく見る防護服は紙で出来ているとか…
☆ウランは自然界に存在するが、プルトニュウムは自然界には存在しない。

☆天然ウラン(ウラン鉱石)には、ウラン238が約99.3%、ウラン235が約0.7%含まれている。このうち、ウラン235は核分裂の連鎖反応をおこす。
☆広島に投下されたのはウラン235核爆弾で、長崎に投下されたのはプルトニュウム239核爆弾だとか…
★ウランとプルトニュウムの違い→http://www.s-yamaga.jp/kankyo/kankyo-genpatsu-2.htm 
☆国内のウランは埋蔵量が少ないため、政治や経済が安定したオーストラリアやカナダなどと長期契約を結んで輸入している。
☆昔人形峠の茶屋で飼われていた50歳以上の巨大『オオサンショウウオ』が、今はこの施設にいるとか…(ゲート前で飼われているので、見てきました)
こういう簡単なことしか覚えてませんでした。



ゲートから内側は撮影禁止なのでパンフレットの写真です。

↑パンフレットより
坑道へは車で移動。坑道に入る前にヘルメットと計測器を渡されます。
坑道の中では風の流れを作ってあり、寒い寒い><


結局1時間の予定が2時間もかかってしまいました。
担当して下さったSさん。お昼休憩も出来ず、申し訳ありませんでした。
丁寧な対応、ありがとうございました


震災以降、いつも話題になる原子力。その燃料ウランについて、今まで知らなかったことをほんの少しですが知ることができました。
これから先、原発がどのようになっていくのかわかりませんが、廃炉になるにしても稼働するにしても人形峠の研究が大いに役立つことを願いたいです。
平和への使い道も模索されているようです。実例をいくつか教えていただきましたが、ここでは伏せておきます。


【追 記】
当初原子力と言う物に対する政治家??の知識が無かったのか???
原子力予算は『ウラン235』にちなんで、2億3,500万円であったそうです。
こんなに適当で予算が決まったなんて・・・興ざめでもあるし、今では考えられないことです!