★のほほん田舎暮らし!★

自作のパンやケーキのメモと日々の何気ない小さなことを書いてます。

  わんランク上の老犬生活ー5ー

早朝から照ってます(~_~;)
今、お昼で室温が28度なので、外に比べるズット涼しいです。
たま〜〜に、涼しい風が開け放している窓から、小さく小さくソヨソヨ〜〜〜


ウイリーは、身の置きどころが無いって感じで、弱ってます!



いよいよこのシリーズ最後です。
と言っても、No.3が抜けてますが・・・




関節の障害


50歳を過ぎると、階段の上り下りや、立ったり座ったりすることが、辛いと感じる人もいるでしょう。
原因の一つは、関節の軟骨組織の構造と組成に変化が起きるからです。
関節がスムーズに動かず、痛むことは、誰もが年をとったと感じる「老化のサイン」です。


シニア犬も人と同じように、椎間板ヘルニアや変形性脊椎症、変形性関節症になります。
そして、皆さんが思う以上の痛みに苦しんでいるのです。
ただ「ぼく、痛いんだよー」と訴えないため、飼い主さんに見逃されているだけなのです。


頭が下がり、背中が丸くなっているシニア犬を見かけたとき、「年だから」と思う人が多いのですが、実は腰痛を抱えていることがあります。
愛犬がソファに上がれなかったり、立ち上がる際に「どっこいっしょーっ!」と腰が重そうな様子を見せ、「あれっ」と思ったことはありませんか。


老齢が原因となる関節の障害は、発症すると治ることのない病気です。
痛みからの関節の曲げ伸ばしが困難になり、最終的には歩くことを拒み、寝たきりの要介護生活になります。
少しでも早く発見し、適切な処置や治療で進行を遅らせないと、取り返しのつかないことにないります。


関節障害の予防には、若いころからの適度な運動と餌の管理が重要です。
筋肉の無い”メタボ”なシニア犬になる前に、肥満を予防し、筋力をしっかりつけておきましょう。


関節に負担をかけるフローリングや固い床はできるだけ避けます。
一方、一歳未満の成長期に、サプリメントで過剰にカルシュウムを補給したり、過度な運動をしたりすると、骨に良い影響を与えませんので、注意してください。


痛みの緩和には、消炎鎮痛剤を投与します。
軟骨の磨耗防止や修復作用のあるグルコミサンやコンドロイチンなどを含むサプリメントを併用する方法もあります。
温浴、温灸、マッサージ、電子レンジで温める温熱パックを患部に当てるなどの方法も効果的です。


リハビリは、軽めの運動から始め、様子を見ながら段階的に量を増やします。
寝たきりを防止するために、家庭でできるさまざまな処置法を取り入れましょう。


(若山正之・獣医師)